痛風の起こるメカニズムについてまとめました

  1. かなり痛い!!恐ろしい痛風
かなり痛い!!恐ろしい痛風

痛風が起こるメカニズム

尿酸値が高い状態、つまり高尿酸血症になったまま放置しておくと痛風になるというお話をしました。さてこの痛風になるとなぜあんな激痛が起こるのでしょうか。

痛風が起こるメカニズム

高尿酸血症になると、濃度が高すぎる尿酸が血液中に溶け込めなくなります。じゃあその尿酸はどうなるかというと、細胞や関節にとどまって尿酸ナトリウムという結晶に変化します。これが尿酸結晶というやつですね。この尿酸結晶は身体の下の方、特に足の親指の関節に溜まることが多いんです。だいたい痛風の最初の兆候として足の親指の付け根が痛み出す原因はコレ!だったんです。

でも、この尿酸結晶がいくら溜まっても全然痛くありません。実は痛みを引き起こしているのは白血球。白血球っていうと、血液中をめぐりながら外敵を発見してやっつけるのが仕事ですよね。白血球に発見された尿酸結晶は、見たことない奴がいる!ってことで外敵認定され、そこで攻撃が始まります。この時に白血球が出すタンパク質分解酵素や活性酸素などが炎症を引き起こして、母体である僕たちが激痛を感じることになるんです。

知る人ぞ知る痛風の痛み、例えるなら・・・

知る人ぞ知る痛風の痛み、例えるなら・・・

痛風の発作の痛みがどれほどのものかっていうと、患者さんの手記の中には「歩くことも立つこともできないくらいの激痛」あるいは「骨折したと錯覚するくらいの激痛」なんて表現も出て来ます。わかります。僕もまさに骨折したかと思いました。痛風の痛みを経験したことのある人は、大きく頷いてくれると思います。

痛風の発作だとわかっていてももちろん痛いんですが、最初は突然襲ってきたあまりに未体験の激痛の原因がわからないので余計に痛いんですよ。痛恐ろしいとでも言いましょうか。救急車を呼んだ人だっているんですから。

僕の場合は、最初にまず足の親指の付け根がピリピリし始めましたが、そんなことは身体のあちこちでよくあることで、全然気にしませんでした。何度か経験するとあれが予兆だってことがわかるんですけどね。

数時間後にやってきた激痛は、まさに靴を脱ぐだけで大声を上げてしまうほど、靴下が触っただけでもガーンと激痛が走るレベルのものでした。

あの痛みが来るかと思うと、
ピリピリという予兆が来ただけで心臓がドキドキし始めます。
フトシ

痛いだけじゃない痛風の怖さ

さて、痛風の怖さが痛いだけじゃないことは「尿酸値が高いと掛かる病気とその原因」でもお知らせしました。高血圧・高脂血症・糖尿病なんかと合併しやすく、その場合に進行する動脈硬化によって狭心症や心筋梗塞、脳血管障害なんかになりやすくなるんですよね。

狭心症

心臓の筋肉に酸素を供給している冠動脈の異常によって、一過性の心筋の虚血のための胸痛・胸部圧迫感などの症状

心筋梗塞

冠動脈が完全にふさがり、心筋に血液が流れなくなった状態。心筋が壊死し、重症の場合は死に至る

脳血管障害

くも膜下出血・脳出血・脳梗塞など脳の血管に障害を受けて生じる疾患の総称

こうやって見てみると、すべて血管に問題が生じていることがわかります。大元の原因である、尿酸値が高いことよって発生する高尿酸血症によって、尿酸結晶が溜まって・・・というところに遡って考えても、とにかく血管をキレイにして異物を発生させず、血液をサラサラにしておくこと、そのためには尿酸値を下げることが重要だ!ということが身に染みます!

恵葉プレミアムで尿酸値が正常になった男の物語

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